ワクワクさんは老けない

ワクワクさんは老けない

少し前にワクワクさんがユーチューバーデビューしたというニュースは話題になりました。

かくいう私も「作ってあそぼ」で育った世代なので、思わずユーチューブを見てしまいました。(*´ω`*)

そんなワクワクさん、こと久保田雅人さんですが、久しぶりに見た時に誰もが疑問を抱いたはずです。

「この人はいくつなんだ?」

「そして、自分が小さい時に見ていたワクワクさんと全っ然変わらない!」

「時が止まっているのか」

そう、老けないなぁ、と。

小さい頃によく見ていたということもあり、過去の記憶で今のワクワクさんを見ている、というような一種の「補正」というものがかかっているのかもしれませんし、大人になってから、じっくり見てみると、確かに「お兄さん」という年齢ではないなぁ、ということは分かります。それにしても、ワクワクさんが老けて見えない理由が興味深いと思ったので、今回はこんなテーマで考察していきたいと思います。(^^♪

工作をするめぇ~ちゃん

衝撃的すぎるワクワクさんの設定

ワクワクさんの「設定」というワードは少し夢を壊してしまう部分はありますが。(;^_^A

ネットでワクワクさん、と検索すると、ワクワクさんに対するNHKの「無茶ぶり」という記事が数多く出てきます。実際にワクワクさん自身がテレビの民法で話していたこととも一致するのですが、その無茶ぶりというのが、

「老けないでください」

というものです。(笑) ワクワクさんの設定を守るために。

ワクワクさんの設定は、「20代後半で世界を股にかけて活躍するデザイナー」。

その設定を守るために老けないでください、と。(/・ω・)/

実のところを言うと、私はそんな設定初めて知りました。

ワクワクさんってデザイナーだったんだ、と。ただびっくりしました。

過去のちびっ子たちは果たしてどれくらいの人が、そんな設定を覚えているのでしょうか。

1990年から23年間、ずっと20代後半を演じ続けていた、ということです。そう考えると、その演技は大成功だったなぁ、と感じます。誰にでもできることではありません。

ワクワクさんの設定とクリエイティブな遊び

と、ここまではユーチューブやネット等を見れば、分かる話なのですが。

このワクワクさんの設定と、子どもの成長に寄与する「遊び」という観点で考えた時に非常に興味深いなと感じました。ワクワクさんが出演する「つくってあそぼ」という番組は工作を楽しむ、という言わば「能動的な遊び」です。それに対して、テレビやゲームといったあらかじめ用意されたされた娯楽を「受動的な遊び」ということができます。

子どもの脳の発達のために、決してテレビ等の娯楽を悪と言っているわけではありませんが、「能動的な遊びは」成長の過程で大切だ、と言われます。

そしてこの「能動的な遊び」の中に工作や絵を描くこと以外に何が含まれるかと言えば、「ごっこ遊び」です。

周囲の大人たちが見ていて、子どもたちの独創的な設定の、おままごとやセリフにびっくりさせられる、というのもよく耳にしますね。

その点、ワクワクさんの番組というのは「究極な能動的な遊び」ということもできるのではないかと気づかされたのです。

工作という能動的な遊びをしている、と思っていたら、実は、ワクワクさんという設定の中での大きなごっこ遊びをしていた、ということです。

つまり、私たちは「ワクワクさんごっこ」をしていた、ということにはならないでしょうか。番組を見終わっても、友達や兄弟と、そのまま工作を続けたり、「つくってワクワク!」と言ってみたり、「ペッタンペッタン」と言いながらセロテープを色んなところに貼ってみたり。。。

ワクワクさんごっこ、という非常にクリエイティブな遊びを提供してもらった。そんな気持ちにさせられます。

設定で見てしまうからワクワクさんが老けてみえない

冒頭で述べた「過去の記憶補正」ということだと思います。

小さい頃にワクワクさんと「ワクワクさんごっこ」というごっこ遊びをしていた、その記憶や思い出でワクワクさんを見るから余計ワクワクさんが老けてみえない。

そんなことが考えられるのではないかと思います。もちろん老けないための本人の努力はあると思います。

それでもワクワクさんを見る時のその「懐かしい」と思う気持ちそのものが、「補正のかかった状態」と言えるのかもしれません。

幼少期のクリエイティブな遊びは特に重要

今回は主に30以下の方が共感してもらえるのではないかな、という視点から考えてみましたが。

それでも、ワクワクさんを見てきた方々が、今度は親の立場になったり、ワクワクさんを見ていなかったとしても子育てに奮闘しておられる方にとって、いかに能動的な遊びを子どもに提供できるか、ということは考えさせられるテーマのように思います。

子どもの知力を刺激させ、考える力を磨くことができるような場を提供することで、他の人とも上手にコミュニケーションを取ることができるような大人に成長してもらいたいですね。