助動詞のお話。英語にもある曖昧な表現。
ゆるい文法感想シリーズ第2弾です。(*´ω`*)
一般的なイメージとして、、、
英語は結論を先に言う
イエスかノーかをはっきり言う
、、、などのイメージがありますが、そんな中、私はふと思ったのです。英語にも、日本語のように曖昧なものの言い方・表現が存在するということを。
そう、それが助動詞なのです。
定期テストなどで苦戦した方も多いのではないでしょうか。
許可や義務、能力など様々な意味を持つ助動詞ですが、今回私が気になったのは「~かもしれない」という意味を持つ推量です。
それも推量の中には、
「~にちがいない」(must)という強い推量や、
「~する(である)はずがない」(can’t)という強い否定の推量も存在します。
さらには面白い表現だなぁと思いますが、「(当然)~するはずだ」(ought to)という当然の推量なんていう用法もあったりします。
それぞれの用法が、ある事柄が起こる可能性について、「~かもしれない、ひょっとしたら~かもしれない」という確実性の薄いものから、もう「(当然)~するはずだ、~にちがいない」といった確実性の高いものを表しています。
彼は来るかもしれないし、来ないかもしれない。
その噂は本当かもしれないし、事実ではないかもしれない。
、、、そんな時にも使える表現ですよね。そう思うと、文に余白があるというか、白黒はっきりしていないというか、グレーの部分を残しているように思えて、英語にもそんな表現があることに改めて面白いなぁ、と思ったのです。
それと同時に。
起こる可能性によって表現を変える。
それもまた面白いなぁと感じました。全部「かもしれない」で良いのでは?(*´ω`*) と思ったりしますが。
例えば、might「~かもしれない」は「ひょっとしたら~かもしれない」という意味でmay「~かもしれない」より可能性が低いことを示す。と、一般的に説明されていたりします。
可能性が高いか低いかは白黒はっきりつけるんだな、という推量の中に存在する「はっきりさ」も英語らしくて実に興味深いです。
曖昧なままぼかす、にごすのではなく、はっきりさせる。という。
それでも文法書によっては、
mayとmightの違いについては、ほとんど違いはないので同じものと考えても差し支えはない、なんていう説明が書いてあるものもあります。実際、ネイティブはこの違いをどこまで厳密に使い分けているのかと言われると疑問の残る部分でもあります。
そう思うと、そこが英語のアバウトさ、細かいことを気にしない感じなのかなとも思ったり。
どう使い分けるのか、細かく規則を設けたいのはむしろ日本人の方なのかな、と。
そんなそれぞれの文化に思いを馳せながら、助動詞についての感想でした(^^♪
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