5月ゴールデンウイーク中の北海道の天気:服装と注意点

新年度が始まり、初めての大型連休。日頃のストレスを発散すべくお出かけや旅行を計画されている方もいらっしゃることでしょう。
職種によって休める日また期間も様々だとは思いますが、2025年のゴールデンウィークは暦通りに行くと・・・
祝日: 4月29日(火)昭和の日
平日: 4月30日(水)・5月1日(木)・5月2日(金)
祝日: 5月3日(土)憲法記念日
5月4日(日)みどりの日
5月5日(月)子どもの日
5月6日(火)振替休日
となっています。平日とくっつけて休むには間に平日が3日もある、またお子さんがいらっしゃる方・学生であれば学校との兼ね合いがネックになるかもしれません。
海外旅行に行くにはお金も時間もかかるし、気力がない。どこか近場で非日常的な体験がしたい。ある意味で北海道はそんな気持ちを満たしてくれる場所かもしれません。でも旅行の際に悩みの一つとなるのは「何を着ていったら良いのか?」「暑いのか?」「寒いのか?」といったことです。少しでも旅を快適にするために、北海道住み3年目に突入した者として、実際の気温というよりも体感も含めてお伝えしていきたいと思います。
気温差が激しい+急に天気が変わる
まず1日の最低気温と最高気温との差が激しいです。平均すると最低気温が1ケタ、最高気温が2ケタ(10度から20度には届かないくらい)が多いです。ただ平均するとなので急に20度を超えてTシャツでも過ごせそうになったかと思いきや、急に気温が1ケタ前半になり、5月なのに雪が降りだしたりします。天気予報は頻繁に更新され、雨雲レーダーにもひっかからないような局地的な雨雪が降りだすこともあり、天気予報はあまり当てにならない印象です。あくまでも参考程度、という感じです。
寒さ・暑さについて言えば、個人的な体感としては、本州と比較すると季節が2か月遅れている、という感覚です。本州も広いですが、雪のあまり降らない地域の関東・関西・九州あたりをイメージしています。それで北海道の5月は本州でいうところの3月初旬、といった感じです。3月初めのまだ雪がちらつく日もある時に着る服装を考えてもらうとイメージしやすいかもしれません。
ただ、突発的になぜか日中に20度超えの夏日、本州の気温よりも高いという日もあったりします。本当に厄介です。荷物が増えますが、調節しやすい服、何パターンか服装を準備しておくことに尽きます。
地元民の服装に惑わされない
雪が降りしきる中、寒さの厳しいときはマイナス20度にもなる長い冬を経験されてきた道民にとって、「季節を感じる」というのはとても大切なことです。そして真冬が本当に寒いので、プラスの気温になると暖かいと錯覚してしまうというのもあります。なので、道を歩いていると雪が降っているのに薄っいスプリングコートにストッキング、コートも来てなくて薄着・・・なんてこともザラにあります。でも確実に寒いです。
5月なのにダウンを着ている人を見ると、地元の人ではない、観光客だと一発でバレてしまいます。でも5月に北海道に行くのならウルトラライトダウンはマストアイテムだと思います。飛行機移動なら機内も寒かったりしますし、気温差も激しいので、たとえ暑くなったとしても比較的かさばらない防寒は必要です。また、暖かい地域からの移動なら特に体感が実際の気温よりも寒く感じる可能性は高いです。ウルトラライトダウンの下もカーディガンにTシャツとか、パーカーの下にTシャツとか、Tシャツも長袖を着るとか、暑くなったら脱げるようにしておくと良いです。ボトムスもハーフパンツは寒いのでシンプルにジーンズとか長めのものをおススメします。
あと靴ですが、サンダルは確実に寒いと思います。旅行でちょっとおしゃれを、という気分はありますが、どんなに気温が上がったとしても5月に25度を上回ることはあまり聞いたことがないので、スニーカー等が無難かと思います。そして、余談ですが飛行機移動の場合、ショートブーツやロングブーツのような足首を覆うタイプの靴だと保安場での検査の時に靴を脱がないといけないので少々面倒くさいことになります。
寒くても日焼け対策はマスト。日差しが思ったよりもきつい
高い建物が少ないせいか日差しと紫外線がダイレクトに来るように感じます。気温も高くなく湿度もあまりないので暑くはないのですが、どちらかというと痛い、まぶしいという感覚です。これは焼けるな、というのを感じます。気温がそこまで高くないので油断しがちですが、体感としては、ダイレクトで浴びると体に悪そう・・・と私は感じました。
日焼け止めはしっかり塗るべきです。気づいたら手がすごく焼けていることがあるので、手にも塗るもしくは手袋はあった方が良いです。手袋は寒い日には防寒対策にもなります。旅行で日傘を持っていくのが面倒くさいなと思う場合は帽子、もしくは天気も変わりやすいので晴雨兼用の折り畳み傘があると安心です。
地元民は冬の間日照時間も短いこともあり、日焼け対策に対する意識は本州と比較すると低いのかな、と個人的には思います。車社会なので、ちょっとの雨雪だと車から降りてさっとフードをかぶってお店に入る、という光景もよく目にします。札幌の場合は地下街も発展していて地上に出ることなく移動することも可能だったりしますので、日傘を差して歩いている人をそこまでたくさん見かけません。周りの雰囲気に流されて対策せずに歩いていると、後悔したりします。
5月にラベンダーは咲いていない
北海道というと、ラベンダー畑を想像しますが、ラベンダーはまだ咲いていません。というよりゴールデンウィーク中であれば、まだチューリップがやっと咲く、まだ見ごろではないかな、というくらいです。花を楽しむ季節にはまだ早いです。かといって流氷のシーズンでもないですし、スキー場の雪は解けていますし、自然を楽しむ系の観光にはちょっとシーズンオフ感があります。その分、観光客であふれていて人が多い‼というのも多少はましかもしれません。都心ではなかなか見ることのできない雄大な景色やひたすら何もないまっすぐな道を楽しむことができます。あとは美味しい海鮮を食べるのも良いかと思います。
まとめ
天気予報をこまめにチェック。北海道は広いのでできれば行く地域ごとの天気をチェックしておくのがベスト。
調節できる服装で。5月でも雪がちらつくことがある。
日焼け対策はばっちりと。
思ったよりも花は咲いていない。旅の目的はしっかりと。
ということだと思います。良い旅の時間を過ごされますように。