テクノロジーの進歩-使う側の人間は進歩しているのか
使い古されているテーマではありますが、つい最近、センター入試の過去問を読んでいて改めて感じさせられたことがありました。
その過去問というのは英語の長文だったのですが、長文読解で扱われている内容というのは、その年の世相や時代の流れを象徴していて、振り返ってみると興味深いなぁ、と思うことがあるのです。(*´ω`)
職業柄、生徒と一緒に過去問を解いたり、解説をしたりすることがあるのですが。
今回持ち込まれたのはなんと、90年代の過去問。
実に20年以上前。。。
そしてその長文のテーマが、「テクノロジーの進歩によって、人と人との関係が希薄になっている」というものでした。
20年以上前から言われていたんですねぇ。(*´Д`)
記事の内容をざっくり要約すると…
① 携帯電話や音楽プレーヤーの普及によって、電車の中で人と会話する機会が減ってしまった。
②テレビゲームの普及によって、友達同士の会話も減り、娯楽が1人で完結するようになってしまった。
③家族と過ごす時間が減り、家族の絆が希薄になっている。
…と、いうようなものでした。 思えば、携帯電話、音楽プレーヤー、テレビゲーム、これまでなかったようなものが次々と流行った時代でしたね。バブルがはじけた後とはいえ、バブル世代を知らない私にとっては、何だか勢いのあった時代というか、元気で派手な時代、というイメージがあります。
ピッチ、ウォークマン、スーパーファミコンやゲームボーイ、たまごっち、、、
どれもこれも懐かしいですね。(;´・ω・) まぁ、何を懐かしいと感じるのかは世代によりますが。。。
ただそう思うと、テクノロジーが急速に進歩した時代、と言えるかもしれません。
2020年の今
新しい生活様式。リモートワーク。オンライン会議。。。
それこそテクノロジーを駆使して生活することが求められている今。このテーマは実に興味深いと思いました。
結論から言うと、人間の課題、というのは20年たっても変わっていないのかな、と思うのです。(*´ω`)
オンライン、自室で多くのものが完結してしまうので、注意していなければ、人と関わっているつもりでも知らず知らずのうちに孤立してしまっているかもしれません。
テクノロジーを使わずして生活することは、もはや時代の流れ上、困難なことを考えると、大切なのは課題をなくすことに目を向けるというよりむしろ、課題や問題、弊害が存在しているということを忘れないでいることなのかもしれないですね。(*´ω`)
あくまでも、テクノロジーを使うのは人間であって、テクノロジーに使われることのないように、自己過信や慢心してしまわないようにしたいものです。
-
前の記事
助動詞のお話。英語にもある曖昧な表現。 2020.07.19
-
次の記事
子どもや部下に「自分の若い頃は○○だった」と言わない方がいい理由。 2020.07.24
たくさんの情報に翻弄され疲れ果ててしまってることにも気づかない世の中です。記事を読ませていただき 情報を取り入れることを無制限にしてしまわないようにしたいと感じました。